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帝人ファイバー 直径400nmのナノファイバーを量産化

2012年01月18日

ゴムタイムス社


 帝人ファイバー(株)(本社大阪市中央区、福島敏秀社長)は、商業生産されているポリエステル繊維としては世界最細となる直径400nm(ナノメートル)のナノファイバーの量産化を決定し、本格展開する。既に技術確立している直径280nmのナノファイバーについては早期量産化を目指すとともに、ポリエステル以外の機能性ポリマーを使用したナノファイバーの開発も進め、ポリマーバリエーションの拡充を図っていくという。同社は、今後も顧客の用途や要求特性に応じた機能を付与することで、さらに用途開拓を推進し、ナノファイバーの展開を積極的に拡充していく考えという。

 同社は、2008年に世界で初めてポリエステルナノファイバーの商業生産を開始。直径700nmタイプのナノファイバーを「ナノフロント」の商標で展開しており、これまで200件以上の関連特許を出願している。
 「ナノフロント」は、ナノレベルの繊維が生み出す「フィット性」「滑りにくさ」「クーリング機能」「拭き取り性能」「透けにくさ」など、様々な特性が評価され、インナーウェアやゴルフ手袋、スキンケア商品、研磨布、フィルターなど、衣料用から産業用まで幅広く用途が拡大している製品。
 こうした中、市場にはさらに微細なナノファイバーの需要があることから、このたび、商業生産されているポリエステル繊維としては世界最細となる直径400nmの「ナノフロント」の量産化を決定した。
 高性能エアフィルターなどの用途では、直径400nmのナノファイバーを使用することによりエアフィルターの空気を通しやすくしながら、小さなホコリを捕集する機能「低圧損・高捕集」が可能となり、空調やエアコンの小型化・省エネ化が期待されるという。同社では今後、こうした用途に向けて、直径400nmの「ナノフロント」を量産展開していく。
 同社では、既に直径280nmクラスまでの量産化技術を確立しており、これにより、今後さらに幅広い顧客の用途や要求特性への対応が可能となることから、早期の量産化を目指していくという。同社では今後ポリエステル以外の機能性ポリマーによるナノファイバー開発も積極的に推進すると共に、ポリエチレンナフタレート(PEN)、オレフィン系、ナイロン、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)などを用いたナノファイバー開発を進めることにより、電子材料や産業用フィルター、衣料用や寝装用などに向けて用途を開拓するなど、顧客の用途・要求特性に応じてポリマーバリエーションの拡充を図ることで、さらなる用途開拓を推進していく考えだという。

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