樹脂ベルト 食品関連需要は堅調 内需は8%台の伸長予測

2012年01月18日

ゴムタイムス社
搬送ベルト

搬送ベルト

 日本ベルト工業会がまとめた樹脂ベルトの11年度生産量は104万2496平方㍍、前年実績比104%となった。また、12年度の需要予測については112万2986平方㍍、同108%と110万平方㍍の大台を確保する見通しとなった。

 11年度の生産見込みの内訳は、内需が97万7741平方㍍、同103%、輸出は6万4755平方㍍、同117%。主要需要先の食品および食品機械の底固い需要の結果、生産量も増加して100万平方㍍の大台を2年連続で確保する見込みとなった。
 24年度の需要予測の内訳は、内需が106万387平方㍍、同108%、輸出は6万2599平方㍍、同97%。樹脂ベルトの食品・食品機械向け需要は底固く、精密機械など、その他の需要も順調に回復してくると期待される。
 ここ数年来、ベルト業界を取り巻く環境は極めて厳しいものがある。継続する自然災害の影響や主要需要先の海外生産へのシフトと内需の低迷、原材料価格の高止まりなどである。一方、輸出関係は、ギリシャ発の欧州金融不安、円高による輸出環境の悪化など、乗り越えなければならない課題も多々あり、予断を許さない状況。
 日本ベルトベルト工業会では、経済政策や需要先動向などを的確に把握し、コンべヤISO規格国際幹事として日本の考え方をISOに反映させ日本規格の国際化を推進するなど、ベルト業界発展のため事業活動を積極推進する計画だ。

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