新春トップインタビュー ニチリン

2012年02月02日

ゴムタイムス社

ニチリン 清水 良雄社長 -2012年1月1日号掲載-

インドネシアにホース新工場 海外売上高比率が50%に

国内工場のゴム練りライン整備へ

 インドネシアのホース新工場の立ち上げで海外売上高が50%を越すニチリン。清水良雄社長に海外事業戦略を聞いた。

 11年を振り返って。
清水社長 東日本大震災により輪番休業、最後にタイの洪水があり、フル生産活動ができたのが3ヶ月しかなかった。 震災の影響は4~6月にかけホンダの北米、東南アジアでグローバルに生産が縮小され大きな影響を受けた。取り返しの効く範疇とみていたが、10月のタイ洪水で目論見が崩れた。通期業績予想は弟3四半期は計画通りにいったが、10~12月期での挽回が下振れする恐れもあるものの、7月公表の売上高345億円、営業利益9億円の見通しを変えていない。
 タイ洪水による当社関連会社の影響については自動車用ホースの製造・販売会社「ニチリン(タイ)」の工場建屋が1m
余り浸水し、操業を停止していたが、11 月20 日からナワナコン工業団地の排水が始まり、12 月7日にはNTI工場敷地内の水が完全に引き、復旧作業に着手した。復旧活動については一旦設備等を搬出し、本年1月中旬を目処にプラチンブリ県304工業団地の仮工場にて一部品種から生産を再開させ、現工場は4月頃からの本格的な生産開始を目指している。
 ―海外事業戦略について。

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