ゴムタイムス70周年の画像

住友ゴム 年頭所感 池田育嗣社長

2012年01月16日

ゴムタイムス社


 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。昨年を振り返ってみますと、世界経済においては中国やインドを中心に新興国では高い成長が続きましたが、欧米諸国では政府債務問題、雇用・住宅市場の低迷等により景気減退が起こりました。国内経済においては、東日本大震災の影響は大きく、また原発問題から来る電力不足や円高の進行、個人消費の伸び悩みなど、回復への足踏み状態が続く厳しい一年でした。
 当社グループにおきましては、震災の影響に加え、円水準と天然ゴムがともに史上最高値を更新する厳しい環境の中、高付加価値商品の拡販、製品価格の値上げ浸透、海外市場こおける拡販と海外工場の増産、生産性の改善や経費削減による徹底的な合理化など、収益力の強化に向けて増益対策に取り組んでまいりました。
 震災や洪水によるサプライチェーンの分断や、欧米経済の低迷に伴って起こった超円高など我々を取り巻く環境が極めて不確実性の高い状況でも、企業としての成長と収益力の強化を進めてまいります。
 そこで、私は本年の社長方針に次の三点を定めます。
 第一の方針は「新しい収益源を作り出し、さらなる成長を目指そう」です。会社が成長を続けていくための原動力として、部門間の連携を深め、社内の知恵を結集して新しい収益源の確保に取り組みます。他社が簡単に追いつくことのできないダントツ性能を実現した商品によって市場での優位性を拡大します。生産面ではグローバルに最適な需給、材料調達を実現する柔軟な供給体制を構築し、総コスト低減を図ります。また革新的技術の創出に挑戦し、将来にわたって成長が続くことを目指します。
 第二の方針は「決断力と実行力を高めて、進化のスピードを上げよう」です。私たちの想像を上回る環境変化の中で、成長力、収益力の高い体質へ発展させることを進化と捉え、このスピードを上げていきます。そのためには仕事の基本であるPDCAを早く回し、前提を明確に定め、成功までのストーリーを描く力を磨くことで決断力を高めます。そして環境変化を言い訳にせず、成功するまでやり抜き、成果にこだわり続けること、実行力を高めることで進化のスピードを上げることにつなげていきます。
 第三の方針は「全員が高い志でつながり、未来に強い思いを持とう」です。住友ゴムWAYを通して「目標を高く」という価値観を浸透させ、高い目標を掲げることで、大きな成長を果たします。自分一人の中で目標を掲げるのではなく、将来を見据えた長期的かつ大所高所からの視点でもっと語り合い、全社員で世のため、人のための高い志を共有します。社員一人ひとりが、それぞれの仕事を通して会社や社会の未来の発展に貞献する強い思いを持ち、それを原動力に会社をもっと良くしていきます。
 政治・経済、人々の持つ価値観の変化が激しい現在は、進化するための絶好のチャンスです。その可能性を広げるために、部門を越えた横のつながりを大切にして、住友ゴムをもっともっとよい会社にしていきます。
 関係各位におかれましては、なお一層のご支援とご鞭撻を賜りますようお額い申し上げます。

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