三井化学 アコモン社を買収 レンズ材料事業を強化

2011年04月25日

ゴムタイムス社

 三井化学は、スイスのプラスチックメガネレンズモノマー製造・販売会社アコモン(Acomon)社につき、同社の株主であるドイツのアウクトゥス・キャピ タルパートナーズ社系ファンドなど、およびアコモン社の経営陣との間で3月31日に株式譲渡契約を締結、三井化学の全額出資会社にしたと7日、明らかにし た。 株式の譲り受けは4月6日に終えた。 三井化学は、2011年度中期経営計画の基本戦略・競争優位事業の世界規模での拡大の一環でプラスチックメガネレンズモノマー事業を成長事業の一つとして いる。M&Aを含めた積極展開を進めてきた。アコモン社もプラスチックメガネレンズモノマーの製造を行い、世界販売を行っており、今回の買収でアコモン社 を100%子会社とすることで、次の効果を見込んでいる。 ①従来の製品ポートフォリオに、アコモン社の製品を加え、品揃えの拡充化②アコモン社の保有する世界販売ネットワークの活用で、プラスチックメガネレンズモノマー事業の世界運営体制の強化。 三井化学グループでは今回の買収により、低屈折率から高屈折率までの幅広い分野でメガネレンズ材料事業の一層の強化・拡大を図る。 〈アコモン社〉▽沿革=アクゾ社(80年開始)およびエニケム社(81年開始)のメガネレンズモノマー事業から出発。07年にアコモン社を設立。 ▽本社=スイス・ツーク州。 ▽主な事業所=スイス・ツーク州(販売)、イタリア・エミリア・ロマーニャ州(製造・研究)、米・テキサス州(製造) ▽事業内容=プラスチックメガネレンズモノマーの製造・販売・研究。

関連キーワード:

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー