東海カーボン 大幅な増収増益に カー黒売上高は400億円

2011年03月22日

ゴムタイムス社

東海カーボンの2010年12月期連結決算は売上高が前期比29・3%増の1076億7900万円、損益面では各種経費の全面的な削減が寄与し、営業利益 は前期比99・6%増の105億7500万円、経常利益は前期比97・4%増の98億5400万円となり、当期純利益は前期比110・5%増の56億 3000万円となった。 炭素製品事業部門の売上高は前期比29・6%増の1016億3000万円となり、営業利益は前期比95・4%増の93億6800万円となった。 カーボンブラックは国内では、需要業界であるタイヤ、自動車部品業界が第3四半期まで需要の回復が続き、特にタイヤ業界は、エコカー補助金終了後の第4 四半期も輸出に支えられ、好調を維持。また、タイや中国での旺盛なタイヤおよび自動車生産による堅調な需要も加わり、カーボンブラックの販売数量は回復 し、好調に推移。カーボンブラックの売上高は前期比35・6%増の399億7500万円となった。 黒鉛電極は世界粗鋼生産が、前年の第1四半期を底として徐々に回復し、金融危機以前の2008年の水準まで回復するなか、需要業界である電炉の稼動も世 界的に回復し、電極の需要も持ち直してきたものの、年後半にはやや減速感が現れた。円高による売上高目減りの影響は受けたが、黒鉛電極の売上高は前期比 19・3%増の384億2500万円となった。 ファインカーボンは第1四半期までは需要業界全般で大きな需要の回復は見られなかったが、第2四半期以降は成長分野である太陽電池や半導体の各業界で中 国や韓国他アジアを中心に需要が急伸。ファインカーボンの売上高は前期比35・1%増の155億3700万円となった。 工業炉および関連製品事業部門の売上高は前期比27・7%増の56億2800万円となり、営業利益は、生産性向上に努め、収益改善が進んだことにより、前期比217%増の9億8500万円となった。

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