ブリヂストン「土俵を変える取り組み」推進 戦略商品事業を拡充 新興国での生産能力増強

2011年03月22日

ゴムタイムス社

ブリヂストンは2月18日の決算発表席上、事業環境に対する認識と2011年の取り組み方針を発表した。

原材料価格高騰
原材料価格高騰に対しては市場環境をキメ細かく注視した上で時期を逃さず、各地域において適切に値上げを進めていく。さらには原材料価格の変動を製品の売値に連動させていく契約の締結推進等を組み合わせて対処していく。

為替円高
為替円高についてはグローバルに広がる生産拠点の有効活用や販売市場ミックスの最適化を進めていく。
成熟国と新興国の立場の変化
2011年は需要の伸長に対してはグローバルでの生産量を増加させることで対応する。同時に新興国での需要拡大を取り込むため、中計に織り込んだ生産能力 の増強を着実に進めていく。グローバル生産量の増加により生産ゴム量は2010年の約177万㌧から2011年には約194万㌧を見込んでいる。

土俵を変える取り組み
戦略商品事業の拡充については、原材料動向が不透明な状況下、変動の影響が受けにくい、リトレッドタイヤを活用したソリューションビジネスの展開を推進する。原材料使用量の削減を図ることからも有意義であり、「エコ・バリュー・パック」の契約台数も2010年4万4000台を2011年に6万台まで拡大する計画。また、太陽電池用接着フィルム等の収益性の高い多角化ビジネスの拡大を図る。
さらに高い技術力で大きな優位性を持つ戦略商品のさらなる強化を図る。北九州工場での大型・超大型ORRの増産を着実に進める。
基礎戦闘力の更なる向上では、原材料使用量半減(ハーフウェイト)を目標とした技術開発はじめ安全性を実現しつつ、環境にも貢献するスペックの最適化を推 進する。新興国市場での地位確保ではECOPIA販売国の拡大及びリーテルネットワークの拡充を図る。2011年はインドでも発売し、環境対応商品を積極 的に展開する。
中期経営計画の進捗状況
2012年に ROA6%達成に向け中計施策の着実な実行を図ると共に原材料価格変動へのタイムリーな対応を進めていく。

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