需要拡大続く高圧ホース 自動車用は震災影響で半減

2011年07月04日

ゴムタイムス社

高圧ホース(ブリヂストン)

建設機械向けの高圧ホース出荷が好調だ。日本ホース金具工業会がまとめた4月のホースアセンブリ需給実績によると、建設機械向け中心の産業用ゴムホースは36億5100万円、前年同月比135%と他のゴム製品が東日本大震災以降、需要が落ち込む中、大きく伸びている。産業用ゴムホースは本年1月から前年同月比142%、2月143%、3月125%と衰えることなく順調に拡大、大手需要先である建設機械は内外需ともに好調で中国・アジアを中心とした新興国および資源開発国向けの需要が大幅に増加しているためだ。 一方、前年9月初旬に終了したエコカー補助金などの景気刺激策の一部が終了したことにより前年10月以降景況感が悪化してきた自動車用ホースは本年2月までは前年同月比微増で推移してきたが、3月の震災以降、自動車の大幅な減産の影響を受け、3月8億2900万円、同67%、4月6億2100万円、同57%と半減近くまで落ち込み、産業用ゴムホースと明暗を分けた。 樹脂ホースは産業用ゴムホースと同様市場ニーズの高まりにより震災直後の3月実績も前年同月比116%と二桁の伸びをみせ、4月に入っても同132%と大きく伸びている。

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