帝人がタイに工場新設  アセアンの樹脂需要に対応 

2019年09月12日

ゴムタイムス社

 帝人は9月10日、アセアン地域における樹脂製品への多様なニーズに応えるため、テイジン・コーポレーション(タイランド)社の敷地内にアセアンコンパウンド工場およびテクニカルセンターを新設し、このたび稼働を開始したと発表した。

 アセアン地域では、近年の人口増加や経済成長を背景に高機能樹脂製品の消費が拡大しており、これに伴い、樹脂コンパウンドの需要も高まっている。同社は日本と中国の自社工場、およびアセアン地域の協力工場でこれらの需要に対応してきた。今回の工場新設により、同地域の多様なニーズに迅速に対応できる体制が整ったことになる。

 また、同社は長年培ってきた樹脂コンパウンドの技術を駆使して樹脂製品の高付加価値化を推進しているが、今回新設したテクニカルセンターをアセアン地域の開発拠点と位置付け、市場成長率の高い同地域や中国に向けた製品開発を強化することにより、さらなる事業拡大を図る。

 同社の樹脂事業は、今回のタイにおける生産・開発拠点の新設により、日本および中国とのアジア3極体制を構築し、今後、各拠点の相互連携を促進することで、自動車やエレクトロニクス分野を中心とした多様なグローバル需要に対応していく。

 

現地でのオープニングセレモニー

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