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循環型プラ生産で提携 ダウと蘭フュエニクス社

2019年09月06日

ゴムタイムス社


 ダウは9月5日、オランダのフュエニクス・エコジー・グループと、リサイクル済のプラスチックごみから作られた熱分解油の原料供給に関する合意を締結したと発表した。この原料は、オランダ・テルヌーゼンのダウの生産設備で、新しいポリマーを生産するために活用される。

 今回の合意は、さまざまな種類が混ざったプラスチックごみを精製し元の姿に戻し、新しいポリマー(バージン材)の生産に使う、原料リサイクルに向けた大きな一歩となる。熱分解油を元に生産されたポリマーは、これまでの原料由来のものと同一製品であるため、食品包装を含む、これまでと同様の用途で使うことができる。

 この合意は、2025年までにEU地域において販売されるダウのプラスチック製品に少なくとも10万tのリサイクル済プラスチックを使うというダウのコミットメントにも貢献する。

 ダウのパッケージング・アンド・スペシャルティプラスチック事業部のディエゴ・ドノーソ・プレジデントは、「当社は、プラスチックはごみにするにはもったいないものと考えており、循環型経済の一部でなければならないと考えている。南米においてはパートナーとともに、リサイクル済プラスチックが使われた建築資材を学校の建設向けに開発し、また東南アジア、メキシコ、米国においては、リサイクル済プラスチックを使った道路舗装を進めている。フュエニクス社とのパートナーシップは、循環型ポリマーを持続可能に生産するという当社が想像する未来を現実にするための大きな一歩だ」と述べている。

 また、フュエニクス社のシルト・メレマCEOは、「このパートナーシップは、当社の技術をスケールアップする機会だ。当社には、プラスチックごみの価値が存分に活用され、新しい循環型のプラスチックを作ることに役立てられ、また、世界中で使われる新しい原料の使用を大きく減らし、二酸化炭素排出量を減らすという目標がある。ダウとの取り組みが楽しみであり、より持続可能な材料の生産に役立ちたいと考えている」と述べている。

 ダウは、10月にドイツで開催される世界最大のプラスチックおよびゴムの展示会「K2019」で、リサイクル製品のポートフォリオを展示することにしている。

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