横浜ゴムの3月期 MB事業が大幅増益に

2011年05月25日

ゴムタイムス社

南雲社長

横浜ゴムは5月20日、2011年3月期連結決算を発表した。売上高は前期比11・4%増の5197 億円、営業利益は同37・5%増の295億円、経常利益は同24・6%増の234億円の増収増益とな った。当期純利益は同21・2%増の139億円となった。 タイヤに加えてホース配管、シーリング材、航空部品が好調だったほか、タイヤを中心に値上げ が浸透し、原材料費の上昇や円高による悪化を吸収した。操業度の改善やコスト削減が進んだこ とも利益を押し上げた。東日本大震災の影響については、特別損失10億円を計上した。 タイヤ事業の売上高は4116億円、同12・0%増、営業利益は250億円、同20・9%増の増収増 益。国内外で販売が伸び、原材料費の上昇や円高による悪化を吸収した。国内は低燃費性能を 付加した商品が市場から高く評価され、市販用タイヤが需要の伸びを上回る販売増となった。海外 も米国や中国を中心に好調に推移した。 工業品事業売上高は838億円、同13・3%増、営業利益は30億円で同5・2倍と大幅な増益を達成した。ゴム支 承、マリンホース、防舷材は不振だったものの、ホース配管が大幅な増収となったほか、シーリン グ材も伸びた。 その他の事業(航空部品、ゴルフ用品)の売上高は243億円、同2・0%減、営業利益は15億円 で同6・9倍となった。ゴルフ用品の販売減が響き減収となったが、民間航空機向け化粧室ユニット の交換品が伸びたほか、コスト改善が進み増益となった。 同社は決算期を12月期に変更するため、次期(4月1日~12月31日までの9ヵ月間)は売上高4 710億円、営業利益210億円、経常利益190億円、当期純利益110億円を見込んでいる。11年度の設備投資はアジアの生産能力増強を中心に347億円を計画。=詳報は次号。

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