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年内にソルベイ事業買収へ BASFがポリアミド強化

2019年08月22日

ゴムタイムス社


 BASFは8月20日、同社、ソルベイおよびドーモ・ケミカルスの3社が、ドーモ・ケミカルスがソルベイから欧州におけるポリアミド6・6事業を買収することで合意したと発表した。買収は、関連する競争当局の承認を前提に、今年末までに完了する予定としている。これにより、BASFによるソルベイのポリアミド関連事業の買収が年内にも完了する見通しとなる。

 BASFは、エンジニアリングプラスチックのグローバルサプライヤーとしての地位を強化するため、2017年9月にソルベイとポリアミド関連事業の買収に関する契約を締結し、欧州委員会が今年1月、ソルベイの欧州におけるポリアミド6・6の製造施設の売却など、一定の条件の下での買収を承認した。

 BASFは今後、2017年9月に署名された当初の契約に基づき、ソルベイの合弁事業であるButachimieのアジポニトリル(ADN)生産における50%のシェアを含む、欧州以外のグローバルポリアミド6・6事業をソルベイから買収する。ドーモ・ケミカルスとソルベイ間の取引の承認と、関連する競争当局の最終承認を条件として、BASFとソルベイ間の取引も今年末までに完了する予定となる。

 これらにより、BASFはドイツ、フランス、中国、インド、韓国、ブラジル、メキシコにおける8つの生産拠点を取得する。フランスでは、BASFとドーモ・ケミカルスがアジピン酸製造の合弁会社を設立する。さらに、韓国、中国、ブラジルの3つの研究開発施設およびアジア、北米、南米の6つの技術サポート拠点を、ソルベイからBASFに移管する。

 今回の買収により、重要成長市場であるアジアと南米におけるBASFの事業を促進し、現地の顧客とのさらなる緊密な連携が可能になる。また、BASFのエンジニアリングプラスチック製品のパイプラインと製品ポートフォリオが強化され、自動車、建設、コンシューマー産業などにおける革新的なソリューションのサプライヤーとしての地位が強化される。主要原材料アジポニトリル(ADN)などからの一貫生産により、同社のポリアミド6・6のバリューチェーン全体を強化し、ポリマー生産能力をさらに高めることができる。

 BASFのキャッシュフリー・デッドフリーベースの購入価格は13億ユーロとなる。BASFが買収するソルベイの事業の2018年の売上は約10億ユーロだった。取引完了後、ソルベイの従業員約700人がBASFに移籍する。フランスのBASFとドーモ・ケミカルスとの合弁会社は、約650人を雇用する予定にしている。またBASFは、これらの事業をモノマーおよびパフォーマンスマテリアルズ事業本部に統合することにしている。

 

 

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