通期予想を下方修正 ブリヂストン1~6月期

2019年08月12日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは8月9日、東京都港区の同社グローバル研修センターで決算説明会を開き、江藤彰洋代表執行役COO兼社長、菱沼直樹執行役員CFO・財務担当が2019年12月期第2四半期決算の説明を行った。

 売上高は1兆7446億6200万円で前年同期比1・7%減、営業利益は1584億900万円で同20・6%減、経常利益は1544億200万円で同19・1%減、四半期純利益は1187億8300万円で同11・8%減となった。

 タイヤ販売は乗用車用ラジアルタイヤ(PSR)は対前年比で3%減、トラック・バス用ラジアルタイヤ(TBR)は微減となった。PSRの新車用は日本、欧州は前年を上回ったが、北米は2桁減、中国・アジア太洋州も前年を下回った。TBRの新車用は北米が好調だったが、日本と中国・アジア太平洋州は前年を下回った。なお、建設・鉱山車両用ラジアルタイヤ(ORR)は超大型、大型とも前年比で伸長し、通期もさらなる伸びを見込んでいる。

 タイヤ部門は、売上高が1兆4560億円で同1%減、営業利益は1585億円で同17%減となった。

 化工品、スポーツ用品、自転車その他各種事業を行う多角化部門は、売上高が2968億円で同5%減、営業損失は1億円(前年同期は89億円の利益)となった。

 地域別では、日本は売上高が5538億円で同1%増、営業利益は546億円で同24%減となっている。

 米州は売上高が8555億円で同1%減、営業利益は775億円で同13%減となった。

 欧州・ロシア・中近東・アフリカは売上高が2951億円で前年並み、営業利益は64億円で同14%増となった。

 中国・アジア大洋州は、売上高が3046億円で同5%減、営業利益は236億円で同27%減となっている。

 営業利益の増減要因は、売値が180億円の増益要因があったものの、原材料が120億円、数量が20億円、為替が40億円、販管費が130億円、減価償却費が100億円、その他が180億円の減益要因となり、合計410億円の減益となった。

 2019年12月期通期の業績予想については、北米やアジア地域などで販売数量が当初想定を下回ったことに加え、為替や多角化部門の減少を理由に、今年2月に公表した業績予想を下方修正した。

 それによると、売上高は3兆6200億円で前期比0・8%減、営業利益は3750億円で同6・9%減、経常利益は3550億円で同6・9%減、当期純利益は2900億円で同0・6%減を見込んでいる。

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