独コベックスの買収完了 東海カーボン 商号も変更

2019年07月30日

ゴムタイムス社

 東海カーボンは7月29日、ドイツの炭素黒鉛製品メーカーであるCOBEX(コベックス)とそのグループ会社の買収手手続きが7月26日に完了したと発表した。これに伴い、コベックスをトーカイ・コベックスに商号変更する。

 商号変更は、関係当局の承認を条件に行い、8月中旬から9月中旬ごろの変更を予定している。

 同社は、今回の買収について6月17日に記者会見を開いて発表し、長坂一社長が「コベックスの買収によりアルミ関連事業を黒鉛電極、カーボンブラック、ファインカーボンの3事業に次ぐ柱に構築していきたい」と述べていた。

 買収したコベックスの事業内容は、アルミ精錬用カソード、高炉用ブロック、炭素電極の3分野で世界トップクラスのシェアを有しており、2018年12月期業績は、売上高が2億3500万ユーロ(298億円)、営業利益が7000万ユーロ(89億円)、EBITDAが7600万ユーロ(96億円)。生産拠点はポーランドのラチボルツとノビサッチに工場を構え、2工場合計で年7万トンの生産能力を誇る。従業員数は約900人。

 今回の買収が業績に与える影響については精査中で、今後業績予想に重要な影響を与えることが明らかになった場合には速やかに開示するとしている。

 

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