販売減少で営業益5割減 NOKの19年3月期

2019年05月14日

ゴムタイムス社

 NOKの19年3月期連結決算は、売上高が6694億8200万円で前期比8・2%減、営業利益は231億4000万円で同48・5%減となった。
 純利益は、第4四半期に実施した電子部品事業を営む連結子会社である日本メクトロンにおける固定資産の減損146億円の影響により、34億1900万円で同90・3%減となった。
 セグメントのうち、シール事業は、売上高が3416億8万円で同1・4%増、営業利益は362億900万円で同11・3%減。人件費・経費、償却費の増加等により減益となった。自動車向けでは、国内は軽自動車が牽引し需要が好調に推移し、東南アジアも需要が好調で、販売が増加した。一般産業機械向けでは、建設機械、工作機、ロボット向けの需要が底堅く推移し、販売が増加した。
 ロール事業は、売上高が200億7100万円で同3・6%減、営業損失は1億2900万円(前年は4900万円の損失)。経費等の削減に努めたが、販売減少が響いた。金融、繊維機械向けの需要は伸びたが、事務機向けの需要が生産調整により減少し、トータルでの販売が減少した。
 20年3月期の通期予想は、売上高は6700億円で前期比0・1%増、営業利益は310億円で同34・0%増を見込む。
 なお、電子部品事業は、売上高が2973億7400万円で同17・6%減、営業損失は141億5100万円(前年は29億6300万円の利益)となった。

 

 

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