合成ゴム特集 旭化成 第5世代製品を積極拡販 連続重合の優位性強調

2019年05月27日

ゴムタイムス社

 エコタイヤ向けに需要拡大が続く溶液重合法スチレンブタジエンゴム(S―SBR)を製造・販売する旭化成の合成ゴム事業部では、シンガポール工場の生産能力増強が今年1月に完工し、本格生産を開始した。今回の3万tの能増で、シンガポール工場は2系列で年産13万tの能力となる。川崎製造所(年産10万5000t・BR併産込み、連続重合法)と子会社の日本エラストマー・大分工場(同3万5000t・BR併産込み、バッチ重合法)と合わせ、同社のS―SBRの生産能力は合計27万tに上り、連続重合法による世界のトップメーカーの地位を維持する。さらに、20年代前半には需要が供給能力を上回ると見て、次なる新プラントの建設を欧州などを候補地に検討している。

シンガポール工場

シンガポール工場

 同社のS―SBRの販売は堅調で、18年度についてもアジア、米国、欧州を中心に計画通りの販売量で推移した。 S―SBRの世界の生産能力は約200万t、タイヤ向けの世界市場は出荷ベースで120~130万tと同社は推測する。S―SBRへの要

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