ブリヂストンの12月期第3四半期 タイヤは8%の増収

2011年11月14日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンの2011年12月期第3四半期連結決算は、売上高2兆2344億3300万円、前年同期比6・8%増、営業利益1433億9900万円、同26・4%増、経常利益1298億6600万円、同28・7%増の増収増益となった。四半期純利益は819億5200万円で同22・8%増。
 事業環境は原材料・素材価格が高値で推移し、為替は円高が進行する中、国内景気は東日本大震災の影響により厳しい状況が続いたが、持ち直しの動きも見られた。海外景気は米国は緩やかに回復し、欧州は持ち直しの動きが見られていたものの米国、欧州ともにその動きに弱まりが見え始めた。アジアは中国やインドをはじめとして景気の回復や拡大が見られた。
 こうした中で同社は高い競争力を持つ商品の拡販や供給能力の増強、生産性の向上、技術優位性の強化などに注力し、戦略商品の拡販や新しいビジネスモデルの構築、拡大、環境対応商品、事業の展開を迅速に実行した。
 なお、震災の影響を同社も受けたが、グループ業績への影響は最小限にとどめ、被災地の復興に必要な商品、サービスを最大限に供給すべく総力をあげて対応した。
 タイヤ部門は原材料、素材価格の水準に対応し、適切な製品価格の改定を実施した。日本では市販用タイヤ販売が大幅に増加したが、新車用は震災により自動車生産台数が減少した影響が大きく前年同期を下回った。欧州では、乗用車および小型トラック用タイヤ販売は新車用が増加し堅調に推移。特殊タイヤは建設・鉱山車両用大型・超大型用が伸長した。
 以上の結果、タイヤ事業の売上高は1兆8701億円、同8%増、営業利益1360億円、同31%増となった。
 多角化部門の売上高は3747億円、同2%増、営業利益は国内事業における利益減などの影響により73億円、同22%減となった。
 通期の連結業績予想は、売上高3兆1300億円、前期比9・4%増、営業利益1940億円、同16・6%増、経常利益1800億円、同21・7%増、当期純利益1150億円、同16・3%増を見込んでいる。

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