日東化工の19年3月期 減収減益でゴム事業も微減

2019年04月26日

ゴムタイムス社

  日東化工は4月25日、都内で決算説明会を開催し、楫野卓也理事管理部所管が2019年3月の説明を行った。
 売上高は76億8100万円で前年比1・8%減、営業利益は2億4100円で同19・7%減、経常利益は2億4700万円で同16・1%減、当期純利益は1億8400万円で同37・7%減で減収減益となった。
 成形品での一部製品が終了したことなどにより、売上高は減収。利益面でも原材料やユーティリティー価格の高騰などにより減益となった。
 セグメント別に見ると、ゴム事業全体の売上高は59億3600万円で同0・2%減だった。
 うち、ゴムコンパウンドは非自動車向けが減少したものの、自動車関連の受注が堅調に推移し、売上高は32億6000万円で同7・3%増となった。


 シート・マットについては、ゴムマットは主力製品の「ブラックターフ」が好調に推移したほか、ゴムシートも受注が堅調に推移した。ただし、外注費などの生産体制の課題があり、シート・マット全体の売上高は13億8800万円で同3・8%減だった。
 成形品に関しては、、フォークリフト向けのクッションタイヤの受注が好調に推移し、「消費税増税の駆け込み需要により、フォークリフト向けが全体的に動きが良かった」(楫野理事管理部所管)が、一部製品の販売終了の影響した。この結果、売上高は12億8700万円で同12・4%減となっている。
 樹脂事業全体の売上高は17億2100万円で同7・1%減だった。
 高機能樹脂コンパウンドは、受注が低調に推移したことで、売上高は11億9000万円で同9・2%減となった。
 樹脂洗浄剤等では、樹脂洗浄剤は前期を上回る売上高となり導電性樹脂ECXも計画通りの受注で推移したものの、前期はスポット受注があったことにより、前期を下回ることになった。これにより、樹脂洗浄剤等の売上高は5億3000万円で同1・9%減となった。
 通期の業績予想については、売上高は76億9000万円で前期比0・1%増、営業利益は2億7000万円で同11・9%増、経常利益は2億6500万円で同7・1%増、当期純利益は1億9000万円で同3・0%増を見込んでいる。

 

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