攻めのIT経営銘柄に選定 ブリヂストンが5年連続

2019年04月25日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは4月24日、経済産業省と東京証券取引所が共同で紹介する「攻めのIT経営銘柄」に5年連続で選定されたと発表した。

 同社は、ビックデータ分析を活用したより良い製品の開発や、製品とメンテナンスなどのサービス、センサーやソフトウェアなどのITツールを組み合わせ、顧客の課題解決に貢献するソリューションビジネスを推進している。これらのITを戦略的に活用する取り組みが評価され 、5年連続で「攻めのIT経営銘柄」に選定された。

 ITを活用した具体的な取り組みとしては「ビッグデータ分析による航空機用タイヤの耐久性向上」と「運送ソリューションビジネスのためのデジタルプラットフォーム構築」の2つを挙げている。

 航空機用タイヤは表面(トレッド)が摩耗するとトレッド部分を貼り直してリトレッドタイヤとして再利用している。前者ではタイヤの個体差により再利用可能回数にバラつきが生じる課題を解決するため、タイヤの原材料や製造プロセスにおける温度・湿度、稼働時間などのビッグデータを分析し、バラつきの要因を特定することで、より耐久性に優れた製品の開発につなげている。

 後者では、新品タイヤの管理から使用時のタイヤメンテナンス、リトレッドタイヤの提供など、高品質な製品とサービスの提供を通じて、顧客である運送事業者の安全運行やコストの削減、環境負荷の低減に貢献している。

 この運送ソリューションの質を更に高めるために、「Toolbox」「Tirematics」「BASys」といったデジタルツールを活用して、顧客のタイヤライフサイクルにおける情報の管理・分析を行っている。

 同社は今後もITの積極的な活用を通じ、顧客に新たな付加価値を提供する技術・ビジネスモデルのイノベーションを推進し、企業価値の向上を目指していくとしている。

 

 

 

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