ゴムシート特集 生産・出荷は順調に推移 コスト上昇への対応が不可避

2019年04月15日

ゴムタイムス社

 ゴムシート(板)は土木建築を始め、一般産業機械、自動車やスポーツ施設などさまざまな産業分野において、パッキング材や緩衝材、敷物などに幅広く使われている。このため、ゴムシートは「景気のバロメーター」とも言われ、景気の動きに連動する形で、ゴムシートの生産・出荷も上下動するのが一般的な構図となっている。

 ゴムシートの種類に関しては、天然ゴムシートと合成ゴムシートに大別され、天然ゴムシートは現場養生材、敷きゴム、滑り止め、防音ゴムなど様々な用途に使用されている。また、合成ゴムシートはNBR(ニトリルゴム)、CR(クロロプレンゴム)、SBR(スチレンブタジエンゴム)、フッ素ゴム、シリコーンゴムなど様々な材質があり、シート各社は耐熱性、耐候性、耐寒性などユーザーの使用条件に適した各種グレードを用意している。
◇18年の生産量

 日本ゴム工業会統計委員会(ゴム板製品関係7社)がまとめた2018年のゴム板の生産・出荷実績によると、生産量合計は2万140tで前年比1・9%増、出荷量は2万240tで同4・3%増となった。
 18年の日本経済が緩やかな回復基調をたどり、半導体関連や自動車関連、住宅関連など幅広い分野でシート需要も順調

 

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