合成ゴム特集 東ソー 効果的増産を慎重検討 既存顧客に安定供給

2019年05月10日

ゴムタイムス社

 東ソーのポリマー事業部・合成ゴムグループは、クロロプレンゴム(CR)「スカイプレン」の需要が堅調に推移し、年産3万4000tの能力を持つ南陽事業所でのフル生産、フル販売が続く。

 CRは、世界的に需要が堅調で需給が非常にタイトな状況が長引いている。同社では既存の顧客への安定供給に全力を挙げており、新規の用途や顧客に事業を展開する余裕がないのが実情だ。

 グローバルに見ると、今年はドイツのアランセオと日本のデンカがデボトルネックによる能増を予定するが、需給バランスは「非常にタイトな状況から多少改善されると考えているが、需要も伸びているので相殺され、大きくは変わらないのではないか」(ポリマー事業部機能性ポリマー部・糸瀬英之合成ゴムグループリーダー)と同社は見る。CRの世界需要は現在25~30万tと見られ、各メーカーが最大限の生産を行い需要に応えており、同社の世界シェアは約10%となっている。

 用途では、水系接着剤、一般産業品などの既存の用途に向け、バラ

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