トヨックスが新製品を発売 耐油性ホースと大口径継手

2019年04月05日

ゴムタイムス社

 トヨックスは4月1日より、同社の工業用塩ビ製ホースと比べて大幅に耐油性をアップした「ハイパートヨロンホース」と、大口径シリコーンホース用の継手「トヨコネクタTC6‐FS」を発売すると発表した。

 新発売する「ハイパートヨロンホース」は、切削油・機械油などに対して、硬化しにくく柔らかさが長続きするホースとなっている。材質は塩化ビニール製、色は流体確認ができる透明色で、使用温度は70℃までと高くし、使用場面と安全性が拡がる商品となっている。

 サイズは内径9ミリ~50ミリまでの8サイズを品揃えし、漏れ抜けを防止できる同社のホース専用継手「トヨコネクタ」にも適合し、安心して使用できる商品である。

 現在、切削油などの油を流す用途や工作機周辺などの油が掛かる配管場所では、ホースが短期間で硬化し、折れやねじれが戻らなくなり、流量不足やホースの硬化による割れなどで流体漏れが発生するトラブルがあり、使用現場では生産性にも影響が出る場面がある。そのため耐油性に優れ、従来品より長時間使用できる商品が欲しいとの要望が数多く寄せられていた。

 ハイパートヨロンホースは、同社従来ホースと比較して2倍硬くなりにくく、柔らかさが長続きすることでトラブルを減らすことができるとともに、予防保全などホースのメンテナンスや交換頻度を少なくすることで、現場の生産性向上に役立つとしている。

 また、「トヨコネクタTC6‐FS(フェルールタイプ)」は、耐熱・食品用トヨシリコーンホースシリーズの大口径専用継手。従来品の「トヨコネクタTCFS(フェルールタイプ)」も以前から好評を得ていたが、現場によってはコンパクトさと軽量化を求める声も多くあった。加えて以前より要望のあった大口径にも対応できるようにしたのが「トヨコネクタ TC6‐FS」である。

 同製品の特長は、漏れ抜け防止、液溜まり防止、挿入も簡単で従来のTCFSと同じ機能を有し、作業時間の短縮・標準化にもつながる。

 材質はSUSを使用。適合するホースサイズは3種(ホース内径32ミリ~50ミリ)、フェルール規格は2種(1・5Sと2S)となっており、多様化する耐熱、食品業界での大口径市場の開拓につなげていく方針だ。

 同社では今回の新商品の発売により、これまで以上に多くのユーザーの課題解決と改善要望に応えることで、国内はもとより中国やアセアン各国への販売もさらに強化し、市場へのさらなる浸透を図っていくとしている。(特許登録済)

ハイバートヨロンホースHPT

トヨコネクタTC6-FS

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