印にTPE製造設備新設 三菱ケミカル、今年度稼働へ

2019年04月04日

ゴムタイムス社

 三菱ケミカルは3月29日、自動車の内装部材などに使用される熱可塑性エラストマーの製造設備をインド国内に新設すると発表した。製造設備は、印ウェルセット・プラスト・エクストルージョン社の塩ビコンパウンド事業買収により獲得した拠点に導入し、本年度中に稼働開始を予定している。

 同社は現在、インドでは熱可塑性エラストマーの製造を委託しているが、買収した塩ビコンパウンド事業に加え、熱可塑性エラストマーの製造設備を新設することにより、供給体制を拡充し、インドの旺盛な需要に対応していく。

 同社の機能性樹脂製品は、これまで積極的なM&Aや設備投資を進め、アジアパシフィック、欧州、北米地区など世界各地域において事業拡大してきた。今回の買収で同事業のネットワークは16カ国28拠点となる。
 今回、買収した会社をアジアパシフィックにおける医療用塩ビコンパウンドの製造拠点と位置付けており、加えて同製品の製造規模拡大により、一層のグローバル展開を加速していく。

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