ランクセスが建築展に出展 コンクリート着色剤を訴求

2019年03月07日

ゴムタイムス社

 ランクセスは東京ビッグサイトで開催された建築・建材展に出展し、コンクリート着色剤などをPRした。

ランクセスのブース

 同社の高機能無機顔料である酸化鉄顔料「バイフェロックス」と、酸化クロム顔料「カラーサーム」は、塗料、建材、プラスチックなど幅広い用途に使用されており、高い持続性を持つ製造技術を持ち、100種類以上の色を取り揃えている。耐薬品性と物理的耐久性に優れており、景観に調和する美しい色を表現するだけでなく、環境への配慮と長期的な管理コストの削減という点でも注目されている。

 出展したブースでは、コンクリート建築の魅力を高めるコンクリート着色剤や着色剤を使用したコンクリートブロックサンプル、使用事例などを紹介した。
 昨年に引き続き、国内で高い実績を誇る外装材メーカーである高橋カーテンウォール工業との協力で、表面仕上げで意匠性を高めたプレキャストコンクリート部品の特別展示を行った。展示部品は8点で、灰色のコンクリートに着色し、加工仕上げすることにより、コンクリート素材でありながら、木目調や市松模様などの装飾性の高いコンクリートブロックなどを展示した。

表面仕上げで意匠性を高めたプレキャストコンクリート部品

 また、同社が主催し、カラーコンクリートを使用した独自性を発揮した建築家に贈られる「カラーコンクリート・ワークス・アワード」を受賞した東京赤羽の集合住宅「Alp(アルプ)」が使用事例としてパネルを用いて紹介された。アルプには、同社顔料である「バイフェロックス」が使用されている。さらに、光ファイバーをコンクリートに埋め込んだ透けるコンクリートの紹介も行った。

 ブース内に設置されたイベントブースでは、無機顔料建材担当マネージャーの小林浩徳氏がカラーコンクリートの製造工程の説明と制作のデモンストレーションを行った。

 小林氏はカラーコンクリートの色を決める段階から、顔料の投入とミキシング、打設、脱型・打設までを、工程に沿って丁寧に説明し、カラーコンクリートの特徴については「色見本と実物の色差の少ないこと」を挙げた。

カラーコンクリートについて説明する無機顔料建材担当マネージャーの小林浩徳氏

 デモンストレーションでは、灰色のコンクリートに着色剤を混ぜ、コンクリートの色が変化する様子を実物のコンクリートを使用しながら解説した。小林氏の丁寧な説明と実物を用いたデモンストレーションにより、カラーコンクリートへの理解が一層深ま

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