下町発の開発力を訴求 「第5回町工場見本市」開催 

2019年02月21日

ゴムタイムス社

「ものづくりの真価と進化」をテーマに、東京都葛飾区と近隣地域の優れた「町工場」の技術・製品を展示する「第5回町工場見本市2019」が2月19~20日、東京国際フォーラムホールで開催された。
 主催は葛飾区・東京商工会議所葛飾支部で、70近い企業・団体が参加した。ゴム関連企業からは右川ゴム製造所、精工パッキング、中野製作所、杉野ゴム化学工業所、東商ゴム工業などが出展した。

会場の様子

◆右川ゴム製造所
 高復元性ゴムスポンジ「スーパーセットフォーム(SSF)」や中央大学と連携して開発を進めている「軸方向繊維強化型人工筋肉」をメインに展示した。
 SSFは圧縮永久歪を限りなく0%に近づけたゴムスポンジで、過酸化物(PO)を用いた「SSF-PO」や材質にCRを使った「SSF-CR」に加え、高気密性が求められる部分に適している「SSF-HARD」と小さな応力で止水をする部分に適している「SSF-soft」など豊富なラインナップを紹介した。

右川ゴム製造所

◆精工パッキング
 ビクトリア型の平板打抜加工を手掛ける同社は、同加工技術を活用し製品化した「かつしか極細輪ゴム」や小物入れ「ポレット」などをPRした。
 極細輪ゴムはシリコーンゴムの特性を生かし、伸縮性に優れるほか、0・2ミリまで細い紐を作ることができる。ブースでは、平井社長が極細輪ゴムを使用したマスク用極細輪ゴム「蜘蛛の糸」やポレットの特徴をわかりやすく紹介。商品を手に取り、購入する来場者も見られた。

精工パッキング

◆中野製作所
 接着剤を使わずに、架橋反応でゴムと樹脂を強固に結合する複合材「ラジカロック」や

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