消防防災事業は2ケタ減収 櫻護謨の4~12月期

2019年02月12日

ゴムタイムス社

 櫻護謨の2019年3月第3四半期連結決算は、売上高が62億8100万円で前年同期比5・9%減、営業利益は3億200万円で同25・9%減、経常利益は2億8100万円で同33・1%減、四半期純利益は1億6200万円で同45・7%減となった。

 消防・防災事業では、前年同期のような資機材の大口案件がなかったことの反動減と、消防ホースの受注納期が例年と比べ第4四半期へ集中し消防ホースの販売が減少した。この結果、売上高24億7200万円で同12・4%減、セグメント損失は6300万円(前年同期は1600万円のセグメント利益)となった。

 航空・宇宙、工業用品事業の航空・宇宙部門では、航空金具の一部で前年同期のような開発案件がなかったことの反動減はあるものの、シール材などの航空機向けゴム製品並びに宇宙ロケット・衛星用部品の販売が引き続き売上高に寄与している。工業用品部門では、絶縁接続管や子会社における塗装工事の受注が減少しているが、タンクシールの販売は前年同期比増加となった。この結果、航空・宇宙、工業用品事業の売上高は34億4300万円で同1・4%減、セグメント利益は5億5700万円で同5・8%増となった。

 不動産賃貸事業の売上高は3億6400万円で同0・6%増、セグメント利益は7800万円で同0・3%増となった。

 通期の連結業績予想は当初予想からの修正はなく、売上高が102億円で前期比1・9%減、営業利益は7億4000万円で同7・9%減、経常利益は6億9000万円で同14・6%減、純利益は4億5000万円で同20・7%減を見込んでいる。

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