エポキシ改質剤を能増へ カネカ、20年夏に2倍に

2019年02月12日

ゴムタイムス社

 カネカは2月8日、グローバルに拡大している需要に対応するため、兵庫県にある高砂工業所でエポキシ樹脂用改質剤「カネエースMX」の生産設備を増設すると発表した。投資額は約16億円で、2020年7月の稼動を予定している。同製品の生産能力を倍増させ、事業拡大を目指す。

 同製品は、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂にコアシェルゴムを均一に分散させた改質剤で、エポキシ樹脂本来の耐熱性を損なわずに靭性や耐久性を高められることから、自動車構造接着剤や風力発電の羽用接着剤、複合材料、銅張り積層板などの強化材としてグローバルに販売が拡大し、既存設備はフル稼働の状況となっていて、今後も自動車や航空機などの軽量化や5G等の高速通信化による銅張り積層板の多層化など世界的に大きな需要の拡大が見込まれる。

 同社は同製品をグローバルに提供し、モビリティの進化や快適な暮らしに貢献することで、2025年の売上高200億円を目指して、事業拡大を図ることにしている。

 

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