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ゴム工業会幹事会詳報 11月に原油・ナフサ急落

2019年02月12日

ゴムタイムス社

 日本ゴム工業会は1月25日、第16回幹事会を開催し、事務局が各種統計の報告と資料配布を行った。資材関係については原油・ナフサ価格の推移、天然ゴム相場と在庫の推移などを報告した。

◇原油・ナフサ価格の推移

 原油相場は、17年年央以降、OPEC等による協調減産や世界的な株高等を背景に上昇し、18年に入ると、中東の地政学リスクの高まりや米国の対イラン経済制裁再開等を受け、9月にドバイ原油が80ドル近辺の水準まで一段と上昇した。11月以降は、米中貿易摩擦の激化や米国の対イラン経済制裁の一部適用除外、シェールオイル増産等に伴う需給緩和の懸念から急落し、ドバイは60ドル、WTIは50ドルを下回る水準で推移している。

 ナフサ価格は、原油価格の上昇を背景に、オープンスペック価格が18年10月に、輸入ナフサ価格が翌11月に5万4000円を超える水準まで上昇したが、オープンスペックは原油相場に連れて11月以降急落し、足元では3万6300円まで下落している。国産ナフサ価格も、18年第4四半期は5万4000円前後と緩やかな上昇にとどまると予想されている。

◇アジアブタジエン市況

 ブタジエンのアジア市況は、原油相場に連れて17年末から上昇を続け、18年8月に1740ドルと直近ピークをつけた。その後、米中貿易摩擦による中国の需要減少等を背景に、11月に1116ドルまで大きく下落した。足元では、米中貿易摩擦の緩和期待からやや上昇傾向を示すが、依然として1100ドル台の水準で推移している。年平均では、16年の1184ドルに対して、17年は1523ドルとドルベースで+339ドル/t、円換算で+42円/kgであったが、18年は1430ドルとドルベースで+246ドル/t、円ベースで+29円/kgとなり、17年に比べ上昇幅は縮小している。

◇天然ゴム相場と在庫の推移

 天然ゴムの需給状況については、18年は米中貿易摩擦に伴う中国の需要低迷等を背景に、11月まで下落が続いたが、12月以降は米中貿易摩擦の緩和への期待などから、足元では当限、先限ともに180円を超える水準まで上昇している。

 生ゴム営業倉庫在庫は、2018年5月に1万6943tとピークをつけた後、減少しており、11月は1万1963tとなっている。

◇日銀企業物価指数の動向

 15年を100とした日銀企業物価指数の18年1月~12月の動向を見ると、天然ゴムは、9月以降は90を下回る水準で推移し、12月の速報値は84・6となっている。

 合成ゴムは、5月に100を超えた後、7月以降さらに上昇し、12月の速報値は108・8と前年同月比で+16・5%の水準となっている。

 カーボンブラックは、2月に100を超えた後、横ばいで推移し、8月に一段と上昇し、11月と12月の速報値は112・9と前年同月比で+18・0%の水準となっている。

◇主要原材料・エネルギーの動向

 15年を100とした日銀企業物価指数の主要原材料とエネルギーの動向を見ると、原材料では、18年は天然ゴム(89・0)を除き100を超えており、中でもA重油(131・9)とナフサ国内価格(112・4)はいずれも、17年比で+20ポイント超の大幅な上昇となっている。

 エネルギーでは、電力(99・5)は基準年である15年の水準まで上昇しており、都市ガス(80・5)も依然として100を大幅に下回っているものの、17年比で+8・1ポイントと大きく上昇している。

 

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