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東レ・ダウがプレスセミナー 液状シリコーンゴムをPR

2019年02月01日

ゴムタイムス社

 東レ・ダウコーニングは1月30日、エコーと協業する「QUANTーU(クアントゥー) カスタマイゼーション・プロジェクト」の日本市場の展開に当たり、東京にあるエコージャパン本社でプレスセミナーを開催した。

 クアントゥーはデーター解析により3Dカスタマイズしたシューズであり、同プロジェクトは18年から始動。商用展開については、2月20日から東京新宿伊勢丹店メンズ館を皮切りに世界に先駆け日本から本格的に展開をしていく。

 セミナーに先立ち、犬塚景子エコー・ジャパン代表取締役社長は同プロジェクトについて「未だかつてない最高の履き心地体験を提供することをコンセプトにした。最近では購買方法が多様化しているなか、エンターテイメント性を高めた体験型購買により消費者の来店機会を増やしていきたい」と期待を込めた。

 セミナーでは、エコーイノベーションラボ代表のパトリッツイオ・カルッチ氏が「クアントゥーカスタマイゼーション・プロジェクト」の詳細を、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーのグローバル・ストラテジック・マーケティング・ディレクターのチャーリー・ジマー氏が3Dプリンター用に開発した液状シリコーンゴム「シラスティック3D3335LSR」の特長を、ダッソー・システムズの担当者が3Dスキャニングされた足型データなどを扱いクラウドサービスを紹介した。[hidepost]

 同プロジェクトでミッドソールに採用されている液状シリコーンゴムのシラスティック3D3335LSRについては、ダウのチャーリー・ジマー氏は「液体積層方式を用いた3Dプリンターのためのシリコーンゴムであり、特長は、汎用性が高く、スムーズなプリンティングに適した低粘度、高解像度で正確な造形を可能にすることだ」と解説した。
 また、自由度が高く、射出成形品と同等の機械的特性の発揮することも特長だ。そのほか、迅速な射出成形への量産移行や高性能シリコーンゴムの製造も可能となっている。 

 同プロジェクトでシリコーンを扱うメリットは、優れた弾性と反発性、細菌の繁殖が起こりにくく、無臭な点。また、高い寸法安定性や撥水性・通気性、極めて優れた耐久性を持ち、マイナス50℃プラス250℃という幅広い温度範囲で使用できることも挙げられる。
 チャーリー氏は「ミッドソールに液状シリコーンゴムを使用することで、反発性、クッション性、安定性を最適化し、力強いスライドや足裏にかかる負担の軽減、長時間の使用においても変形や歪みがなく、快適な歩行を可能にする」と素材の強みを述べた。

 ミッドソールのデザインについては、ハニカム構造の孔が空いているデザインにすることで軽量化を目指した。重さはミッドソール一つで約7gになっているという。
 セミナー終了後は、データー解析により3Dカスタマイズしたシューズのデモンストレーションが開かれた。

液状シリコーンゴムを使用し3Dプリンターで作られたミッドソール

液状シリコーンゴムを使用し3Dプリンターで作られたミッドソール

液状シリコーンゴムの特長を解説するチャーリ氏

液状シリコーンゴムの特長を解説するチャーリ氏

 

 

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