売上収益が20%増 JSRの4~12月期

2019年01月28日

ゴムタイムス社

 JSRは1月28日、2019年3月期第3四半期の決算説明会を開催し、宮崎秀樹取締役常務執行役員が説明した。

 IFRS基準による連結売上収益は3765億4800万円で前年同期比20・1%増、営業利益は379億4800万円で同2・1%増、税引前利益は387億600万円で横ばい、親会社の所有者に帰属する四半期純利益は277億1900万円で同0・2%増となった。

 宮崎常務執行役員は、「良好な実績となった。通期計画に対しても順調な進捗となり、累計の計画進捗率は営業利益で約79%となっている」と述べ、「エラストマー事業が減益となったが他の事業は増益となり、全体としては増益となった」と総括した。

 セグメント別では、エラストマー事業は、売上収益が1518億800万円で同5・3%増、営業利益は74億3600万円で同43・5%減となった。

 同事業の事業環境について宮崎常務執行役員は、「タイヤ生産は8月以降成長が鈍化し、タイヤ販売は中国がマイナス成長となり、世界の自動車生産も9月にはマイナスに転じ、需要環境は悪化の傾向となった」と分析した上で、営業利益の増減要因について、SSBRなどの販売増により数量が4億円の増益要因となったものの、前年のスプレッド急拡大の反動により価格差が26億円、前年の一過性利益の反動によりその他が35億円の減益要因となり、大幅な減益となったことを説明した。

 合成樹脂事業は、売上収益が795億9500万円で同98・7%増、営業利益は67億4100万円で同35・9%増だった。

 4月のテクノUMG設立により旧ユーエムジー・エービーエスの収益が加算され、売上収益と営業利益がともに大きく前年を上回った。

 通期業績予想の変更はなく、売上収益は4900億円で前期比16・1%増、営業利益は480億円で同10・2%増、税引前利益は490億円で同6・0%増、親会社の所有者に帰属する当期利益は335億円で同0・8%増を見込んでいる。

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