ピレリのノイズ削減技術 カーメーカーの承認数倍増

2019年01月24日

ゴムタイムス社

 伊ピレリは1月22日、「ピレリ・ノイズ・キャンセリング・システム」(PNCS)テクノロジーを実装した同社タイヤのホモロゲーション(新車装着の承認)数が、一昨年末時点で78であったものが、現時点で150に倍増していると発表した。

 PNCSテクノロジーは、2013年から販売が開始され、世界的に有名なカーメーカー、特により高い快適性をドライバーや乗客に提供したいプレミアム&プレステージセクターからの需要が年々増加している。

 同テクノロジーは、路面とタイヤの相互作用から発生する車内のノイズを削減する目的で設計されている。同テクノロジーにより、ロードノイズは25%削減され、3本のタイヤによるノイズと同等になった。

 ノイズの削減については、タイヤ内に埋め込まれた音を吸収する素材の使用により可能となった。この素材は車内のノイズになる可能性がある空気中の振動を吸収する。稼働面積を最大限にする気泡から構成されるスポンジのような素材が振動を弱めることに寄与し、その結果、ノイズが削減される。

 同テクノロジーが実装されたタイヤには、サイドウォールに特別なマーキング「PNCS」の文字の横にスピーカーと横棒付きの音波のシンボルが施されている。同テクノロジーのタイヤを装着した車のオーナーには、同テクノロジーによって得られるリラックスのアドバンテージを常に享受できるよう、車専用に開発されたタイヤの購入を推奨する。タイヤの適切なケアも重要であり、カーメーカーが推奨するタイヤの内圧を維持することも、ロードノイズの抑制に繋がるとしている。

画像はイメージ

 

 

 

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