【新年インタビュー】ブリヂストン 津谷正明CEO 西海和久COO

2019年01月01日

ゴムタイムス社

■ 新年インタビュー

将来を見据え経営改革を推進

ブリヂストン 津谷正明CEO 西海和久COO


 

 「真のグローバル企業」「業界において全てに断トツ」を経営の最終目標として、経営改革を進めるブリヂストン。津谷正明CEOと西海和久COO(昨年末当時)に経営改革の進捗状況と次期の経営課題を聞いた。

◆18年を振り返って

津谷CEO

津谷CEO 18年は節目の年になった。「最高の品質で社会に貢献」を定め、デミング賞を受賞し、経営の近代化を進めてから50年、また、ファイアストンを買収しグローバル化に大きな一歩を踏み出してから30年を迎えた。
 18年は経営理念の体系を補足するガイドラインの整備が進んだ。2月にグローバルサステナブル調達ポリシーを、5月にグローバル人権方針を、8月に行動規範を策定し、展開している。
 重点課題は、企業文化の育成、人材の育成、経営体制の整備だ。
 企業文化の育成では、8月にファイアストン買収30周年レセプションを米オハイオ州アクロンにある当社技術センターで開催した。
 ブランド戦略の推進では、2月には、当社がオリンピックのトップパートナーになって初めての冬季五輪である平昌オリンピックが開催された。そして10月にはワールドワイドパラリンピックパートナーとなった。「ブリヂストン×オリンピック×パラリンピック a GO GO!」と題した協賛活動も各地で実施し、オリンピック、パラリンピックのアスリートに来ていただいた。
 継続的改善については、4月に米国で卸売事業会社のタイヤハブ社をグッドイヤー社と共同で設立し、順調に進んでいる。
 9月には社是制定・デミング賞受賞50周年の特別イベントを開催し、当社の大先輩の大坪檀氏の講演やパネルディスカッションを行い、非常に印象深いイベントとなった。
 10月には、持続可能な天然ゴムのための新たなプラットフォームGPSNRの設立にかかわり、時間をかけてやっと立ち上げたので、これも誇りに思っている。
 人材の育成では、多様性・女性の活躍の推進の関連で、3月にブリヂストングループアワードを実施し、同じ3月に「なでしこ銘柄」に5年連続で選定された。
 8月には、オリンピック・パラリンピックとスポーツ関連事業の組織統合を行った。

西海COO(当時)

◆18年の成果は
西海COO 18年は非常に災害が多く、

全文:約2680文字