【新年インタビュー】弘進ゴム 西井英正社長

2019年01月01日

ゴムタイムス社

■ 新年インタビュー

投資戦略の社内検討を促進

弘進ゴム 西井英正社長


 

 社会や暮らしのニーズを的確に捉え、絶え間ない技術革新で最新の製品を送り続ける弘進ゴム。西井英正社長に18年を振り返りながら、19年の見通しや事業方針などを聞いた。

◆18年を振り返って

 19年5月期の上半期の売上高は65億5800万円で前年比2・9%増となり、計画と前年を上回る水準を確保したが、原材料費や中国からの調達価格、物流費の上昇や円安により利益は圧迫された。特に春先以降の物流費の値上がりの影響が大きく、大口径サクションホースの輸送などで苦労した。今後も物流費の増加をいかに吸収するかが課題だ。

 また、6月に販社の弘進商事を吸収合併し、製販一体化による効率化を図った。

 分野別では、SW(シューズウェア)、化工品とも増収となった。SW部門は、セーフティースニーカー、縫製合羽、PVC長靴「ハイブリーダーガード」が好調に推移し、増収に寄与した。化工品は、自動車と建設機械の好調に支えられホース類が堅調に推移し、災害復興でサクションホース類の需要が伸びた。シート部門はフレコン・ターポリンの受注が4月でストップし苦戦している。

 生産面では、北陸工場は需要が大変活発で好調に推移し、受注増に応じた人員の確保が課題となっている。亘理工場もシート以外は堅調だ。

◆足元の需要動向は

 建機関連は高原状態で、自動車関連は一息ついている印象だ。今のうちに需給がタイトな状況を改善し、春以降の増産に備

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