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年頭所感 日本ベルト工業会 新田元庸理事長

2019年01月02日

ゴムタイムス社

 謹んで新春のお慶びを申しあげますとともに、旧年中に賜りましたご厚誼に対し心より御礼申しあげます。

 平成31年の年頭にあたり、一言ご挨拶申しあげます。

 昨年度、わが国を取巻く環境は、西日本豪雨、北海道地震など自然災害や米中摩擦による高関税化などに見舞われて厳しい船出となりました。自動車のHV化やEV化による需要の減少、生産の海外移転等が続き国内での生産は益々厳しくなってきました。

 その結果、平成30年度の国内生産量見込みは、ゴムベルト全体で2万6608t(前年比100%)、内需は2万23t(同98%)、輸出は6585t(同109%)の見込みです。残念ながら、4年連続して3万tの大台を割る見通しです。

 内需向け生産は、期待されたほど都市再開発や五輪需要が出てこず、一方輸出向けは前年よりは、比較的好調に推移し、全体で前年並みを確保できる見込みです。

 平成31年度のゴムベルト生産量予測は、2万6619t(同100%)としました。その内訳は、内需が1万9660t(同98%)、輸出が6959t(同106%)です。

 内需は経済環境の大幅な好転は見込めず微減の見通しで、輸出は、日本での生産が引き続き微増する見込みです。

 コンベヤベルトの平成30年度の生産量は1万5256t(同105%)の見込みです。その内訳は、内需が1万71t(同99%)、輸出が5185t(同118%)です。

 平成31年度の需要予測は、1万5194t(前年比100%)としました。その内訳は、内需が9673t(同96%)で微減、輸出は5521t(同107%)、全体でほぼ前年並みの見込みです。

 伝動ベルトの平成30年度の生産量は1万1352t(同95%)の見込みです。その内訳は、内需が9952t(同96%)、輸出が1400t(同87%)です。日本国内での生産需要は、ガソリン車需要減と海外への生産移管の影響と考えています。

 平成31年度の需要予測は1万1425t(同101%)としました。その内訳は、内需が9987t(同100%)、輸出が1438t(同103%)です。輸入品増やHV車等の増産によるベルト需要構造の変化で内需向け生産はほぼ横這いと見ています。

 樹脂ベルトの平成30年度生産量は約115万㎡(前年比94%)の見込みです。
 その内訳は、内需が約109万㎡(前年比94%)と、物流関係の大口需要が先送りになった事が要因でした。

 平成31年度の需要予測は約117万㎡(前年比103%)と100万㎡の大台は確保できる見通しです。

 その内訳は内需が111万㎡(同102%)、輸出が約6万㎡(同104%)です。食品・食品機械向け需要は底固く、物流などの需要も順調に回復してくると期待しています。

 ここ数年来、ベルト業界は、ボーダレス化した内外の経済変動を直接・間接に係らず大きく影響を受けてきています。特に米中摩擦に端を発した高関税化競争、これは、ゴムベルトの一部が対象の範囲に入っていますし、今後の影響が懸念されます。

 一方OPEC減産によるエネルギーコストの高騰や原材料価格の変動等、乗り越えなければならない課題が多々あり予断を許さない状況です。又来年の五輪需要や大阪万博開催地決定など良い話も出てきています。

 このような環境下、当ベルト工業会では、経済政策や、需要先動向等を的確に把握しタイムリーなデータサービスを行う一方、コンべヤISO規格国際幹事として日本の考え方をISOに反映させ日本規格の国際化を推進する等、尚一層のベルト業界発展のため貢献してまいります。

 内外ともにこの1年が良い年となり、皆様がますますご発展されますことを心から祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

 

新田元庸理事長

新田元庸理事長

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