三菱ケミカル 生分解性プラスチック「BioPBS」を使用した紙コップが発売

2018年09月28日

ゴムタイムス社

 三菱ケミカルは9月27日、同社の生分解性プラスチック「BioPBS」を用いた紙コップが、日本紙パルプ商事より10月に販売開始されると発表した。

 BioPBSは、同社が開発、基本特許を有し、同社とPTTグローバル・ケミカル・パブリック・カンパニー・リミテッドが折半出資するタイのPTT MCCバイオケム・カンパニー・リミテッドが製造する植物由来の生分解性プラスチック。土中の微生物によって水と二酸化炭素に分解されるため、自然環境への負担が少ないという特徴を持っている。今回、日本紙パルプ商事はこの生分解性に加え、BioPBSの耐熱性・柔軟性・シール強度に注目し、従来のポリエチレンに代えて紙コップの内面ラミネートにBioPBSを用いることとした。

 BioPBSについては、従来のコンポストバッグや農業用マルチフィルム向け以外に、コーヒーカプセル、紙コップ、ストローなどの食品関連等、多方面への用途開発を進めており、既に複数の海外大手ファストフードチェーン等との協議を行っている。

BioPBSを使用した紙コップ

BioPBSを使用した紙コップ

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