信越化学 シリコーン生産能力を増強 1100億円投じ世界3位に

2018年09月04日

ゴムタイムス社

 信越化学工業は9月3日、シリコーン事業で約1100億円の設備投資を実施すると発表した。これにより、同社はシリコーン市場におけるシェアを世界4位から3位に拡大する見通しとなる。

 シリコーンの中間製品のモノマーとオイル系・樹脂系・ゴム系の様々な最終製品の生産能力を、国内外の主要な拠点で増強する。

 設備投資は2年半にわたり段階的に実施し、モノマーの増強と最終製品の増強を並行して進める計画で、投資の内訳は、モノマーなど中間製品の生産能力の増強に約500億円、最終製品の生産能力の増強に約500億円、その他のインフラや出荷など付帯設備の増強に約100億円を見込んでいる。モノマーは日本とタイの既存の拠点で、最終製品群は日本など6か国の既存の拠点で、それぞれ能力を増強する。

 同社は、シリコーン製品の需要増に柔軟に対応し、戦略的に重要な事業として今後もシリコーン事業の強化を図ることにしている。

 

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