ゴムタイムス70周年の画像
基礎から学ぶゴムと金属の加硫接着技術のバナー

【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情27 ロシアのゴム産業(後編) 加藤進一

2018年09月06日

ゴムタイムス社

世界のゴム事情

 前回は、モスクワで開催されたロシア・ゴムタイヤ展示会に触れながら、ロシアのゴム産業について紹介しました。今回もロシアのゴム事情をみていきます。

 ロシアには、ゴム材料メーカーがたくさんあり、合成ゴムの巨大な工場があります。イソプレンゴムとレギュラーブチルゴムでは、生産量ではロシアが世界1位の生産量を誇っています。私の会社である加藤事務所も、これらを輸入販売したことがあります。SBR、BR、NBR、EPDMの合成ゴムも生産していますが、品質が良くないようです。これらの合成ゴムはロシアから輸出されていますが、向け先は中国やインドが中心です。EPDMはまず生産し、出来上がってから、ムーニー粘度を測り、初めてどのグレードになるかが決まるという話を聞きました。そのような程度の生産技術だということです。

ロシアの合成ゴム工業

ロシアの合成ゴム工業

 ただ、ロシアは昔から合成ゴムの研究が盛んに行われています。以前サンクトペテルブルクの合成ゴム研究所に立ち寄ったとき、世界で合成ゴムを初めて開発した人の銅像がありました。ドイツのバイエル社より前に開発したと聞きましたが、本当かどうか定かではありません。合成ゴム研究者が一堂に集まった絵も見ました。この合成ゴム研究所では、現在SーSBRの製造し、さらに第4世代?のSーSBRの開発が進められています。日本のコンサルタント会社の支援もあり、意外と早く最新グレードのSーSBR生産が始まるかもしれません。

合成ゴムの開発者の銅像

合成ゴムの開発者の銅像

合成ゴムの研究者が集まっている絵画

合成ゴムの研究者が集まっている絵画

 今年のドイツのタイヤ技術

本文:1273文字


 

加藤進一著
世界のゴム事情2017年冊子版

世界のゴム事情2016年冊子版

世界のゴム事情2015年冊子版

関連キーワード: ·