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【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情26 ロシアのゴム産業(前編) 加藤進一

2018年08月24日

ゴムタイムス社

世界のゴム事情

 今回はロシアのゴム産業について紹介します。今年4月に、モスクワで開催されたロシア・ゴムタイヤ展示会がありました。130社が出展しましたが、ロシアの会社が50社、海外の会社が80社で、EUと中国のゴム機械、ゴム材料、タイヤ会社の出展が多かったようです。意外と参加者が少なく、会場は閑散としていました。ロシア人の参加者はゴム機械を購入しようと予算を持って、買い付けにくるという感じでした。

ロシア・ゴムタイヤ展示会会場のようす

ロシア・ゴムタイヤ展示会会場のようす

 ロシアのゴム、タイヤ産業は一般的に言うと、この20年間衰退してきています。かつては軍需産業関係でゴム産業が発達していました。軍用のトラックタイヤなどの需要が多かったようです。

 特に冷戦時代は、アジア地区からの天然ゴム輸入が止まることも想定し、合成ゴムのイソプレンゴム(天然ゴムとほぼ同じもの)を生産する大きな工場を建設していました。

 現在でも、このイソプレンゴムの生産能力は、年53万トンあり、世界の生産能力の55%を占めます。ロシアの天然ゴムの消費量が年10万トンで、合成ゴムの消費量が年55万トン程度です。実は天然ゴムをあまり輸入せず、国産のイソプレンゴムばかりを消費しているということになります。

 ゴム産業については、自動車産業と密接な関係にあります。ロシアには地元の自動車メーカー、例えば、アフトワズ社があります


 

加藤進一著
世界のゴム事情2018年冊子版
世界のゴム事情2017年冊子版
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