カネカ 米で高機能複合材設備新設 航空・宇宙向け一貫生産体制構築  

2018年08月10日

ゴムタイムス社

 カネカは8月8日、同社米州グループ会社であるKaneka Aerospace LLCに、航空機などの部材に使用する高機能複合材であるプリプレグの製造設備を新設することを決定したと発表した。

 同設備の新設により航空機・宇宙分野向け部材のバリューチェーンの中で配合樹脂からプリプレグまでの一貫した生産体制を構築することになる。
今後拡大が見込まれる炭素繊維強化プラスチック(CFRP)に向けて、難燃性、耐熱性など品質差別化力あるベンゾオキサジン樹脂を用いた高機能複合材を供給し、事業の拡大を進める。

 同社は2017年に米国樹脂配合メーカーであるApplied Poleramic,Inc.を買収、2018年1月にはHenkel Corporationの高機能複合材事業を買収し、航空機・宇宙分野へ参入した。

 航空機・宇宙向け複合材事業の中心としてKAE機能を一層充実させるとともに、グローバルな拠点構築に向けて体制を整備する。またM&Aや事業提携を積極的に推進することによって、2025年には航空機・宇宙分野の高機能複合材領域において売上高200億円を目指す。

 

 

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