西川ゴム4~6月期 一部受注好調で増収減益に 原材料高騰の影響受け苦戦

2018年08月08日

ゴムタイムス社

 西川ゴム工業の2018年3月期第1四半期連結決算は、売上高238億1200万円で前年同期比7・8%増、営業利益19億900万円で同2・7%減、経常利益23億3300万円で同10・5%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は15億800万円で同21・1%減となり、増収減益となった。

 同社は同第1四半期から従来の自動車部品事業および一般産業資材事業としていた報告セグメントを同社グループの製造拠点を軸とした「日本」「北米」「東アジア」「東南アジア」に改めた。地域性を重視した戦略の立案や事業活動展開を業績に反映させる。

 セグメントの地域別によると、国内の自動車生産台数は新型車効果が一巡し前年同期で横ばいで推移した日本事業は、一部受注の増加もあり売上高129億6000万円(同21・0%増)となったものの、原材料高騰の影響により営業利益は7億6500万円(同10・6%減)となった。

 北米事業は生産台数の減少を受けて売上高68億9000万円(同10・2%減)、営業利益2億7600万円(同8・6%減)となり、東アジア事業は中国における生産台数減となったものの受注は好調に推移し、売上高30億8900万円(同6・3%増)、原材料の高騰を受け営業利益は1億7300万円(同30・9%減)だった。
 
 タイやインドネシアなど自動車生産台数が増加した東南アジア事業は、売上高26億2300万円(同16・1%増)、営業利益7億900万円(同33・2%増)となった。

 通期連結業績予想に関して、西日本豪雨の影響により、信頼性の高い数値を的確に算出することが困難なため、開示可能になった段階で速やかに開示するとしている。

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