ニチリンの1~6月期 売上9%増の増収増益

2018年08月10日

ゴムタイムス社

 ニチリンの2018年12月期第2四半期連結決算は、売上高が312億9800万円で前年同期比7・9%増、営業利益は44億5600万円で同1・5%増、経常利益は44億2700万円で同0・6%増、四半期純利益は26億9800万円で同0・7%増となった。

 日本では、顧客向け国内販売が堅調に推移したことに加え、海外需要も中国、アジア向けで堅調に推移。さらに、昨年10月から新商品であるIHX(内部熱交換器)の量産が開始されたことにより、売上高は160億66006万円(前年同四半期153億9900万円)、営業利益は12億2900万円(同12億3200万円)となった。

 北米では、好調な企業業績や雇用の安定を背景に堅調に推移しているが、5月から新商品であるIHX(内部熱交換器)の量産が開始されたものの、これまで日系企業が得意としてきたセダン車の需要が減少し、SUV車・小型トラックの需要が増加する変化があり、売上高は61億8200万円(同65億9100万円)、営業利益は3億1400万円(同4億9500万円)となった。

 中国では、小型車減税は廃止されたものの、引き続きSUV車が好調に推移していること、カーエアコン用ホースが内外需とも拡大傾向にあることから、売上高は60億6400万円(同50億8700万円)、営業利益は9億7800万円(同9億4400万円)となった。

 アジアでは、ABS化による二輪用ブレーキホースの販売増に加え、新しく商品投入したフューエルホースの販売が堅調に推移し、売上高は73億8900万円(同65億9500万円)、営業利益は17億7100万円(同16億7400万円)となった。
 欧州では、売上高は32億300万円(同31億100万円)となったものの、新規受注品に係る先行費用等があり、営業利益は3600万円(同9300万円)となった。

 通期の連結業績予想は、売上高が595億円で前期比0・2%増、営業利益は85億円で同0・1%減、経常利益も85億円で同1・4%減、純利益は50億円で2・3%増を見込んでいる。

 

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