トップインタビュー トーヨータイヤジャパン 独自性のある商品と粘りの営業で拡販へ 伝動活動コンテストで顧客満足目指す

2017年07月24日

ゴムタイムス社

 トーヨータイヤジャパンは東洋ゴム工業の国内タイヤ販売子会社統合により、2007年4月に設立された。10周年の節目となる今年、1月に代表取締役に就任した山邊憲一社長は、このほどインタビューに応じ、値上げの影響や注力商品、営業力強化のための取り組みなどについて語った。

―各社の値上げの影響について。

 駆け込み需要は、当社でも業界並みに発生した。乗用車用はそれほど大きな反動減がないのではないかと見ている。

―下期の需要は。

 スタッドレスタイヤについては、天候も影響するので何ともいえない。

―SUVへの対応と昨年発売したオープンカントリーの売れ行きは。

 これから街乗りのSUVがどんどん出てくると思うので低燃費性能と静粛性をあわせもつSUV用タイヤ「プロクセスCF2 SUV」を拡販していきたい。昨年、クロスカントリー軽自動車用タイヤ「オープンカントリー R/T」を発売した。全く新しいジャンルの商品ではあるが、販売は計画どおり推移している。

事業戦略を語る山邊社長

事業戦略を語る山邊社長

―拡販への取り組みは。

 販売カンパニーと自主系代理店のセールスを対象に「伝導活動コンテスト」を行っている。同コンテストはセールスが担当している商品を選び、商品特長のプレゼンを行なもので、毎年開催している。予選を勝ち抜いたセールスが、単にコンテストに勝つためだけでなく、お客さまにご納得いただき、販売していただけるようなプレゼンを、5分程度で行う。というのは、お客さまの朝礼の僅かな時間をいただいて商品のご説明することがよくあるからだ。

―トーヨータイヤジャパンの強みは。

 トランパスのような独自性のある商品と、営業スタイルだと思う。独自性のある商品が出せるのは、東洋ゴムの持つ商品開発力や生産技術などが他社に引けを取らない高いレベルにあるということだ。

 営業については、トラック・バス用タイヤでは。実際にお客さまにタイヤを使っていただいたうえで、お客さまの使用条件を細かく調べ、最適なタイヤを提案するソリューション型営業に注力している。

―女性の活用について。

 今年1月に新組織として営業支援部を立ち上げた。ここでは、全国の販売カンパニーや自主系代理店の販売担当者に、単に商品知識を教えるだけでなく、ロールプレイングなどをしながら、店頭でどういう売り方をすると効果的かなどの研修を担当する部署で男女同数の編成としている。まだ、女性部員が具体的な提案ができるというところまでは至っていないが、近い将来、そうしたことができるように努めている。

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