ゴム工業会幹事会報告詳報(製品別生産概況) ホース・工業用品は好調継続 タイヤは5ヵ月連続でプラス

2018年05月29日

ゴムタイムス社

 ゴム製品の製品別生産に関する資料では、自動車タイヤやゴムベルト、ゴムホースなどの生産数量と伸び率が示された。

 ◆自動車タイヤの生産数量と伸び率

 自動車タイヤ生産全体では昨年11月以降、前年同月を上回る状況で推移し、直近の3月は乗用車用(前年同月比0・9%増)、T・B用(同1・9%増)、LT用(同5・2%増)がいずれも5ヵ月連続で増加し、特殊車両用(同3・2%増)が2ヵ月ぷりにプラスとなった。二輪車用は同9・2%減と8ヵ月連続で前年を下回った。全体では同1・3%と5ヵ月連続でプラスとなった。

 1~3月累計では、主力の乗用車用(前年同期比1・9%増)をはじめ、T・B用が同2・5%増、LT用が同2・4%増、特殊車両用が同2・2%増と、二輪車用(同4・7%減)を除きいずれも前年を上回り、全体では同1・8%増となった。

 出荷金額の累計は、全ての用途で前年を上回り、全体では2909億円で同11・3%増となった。

 ◆ゴムベルトの生産数量と伸び率

 ゴムベルト全体の直近1年間の推移を見ると、プラスとマイナスが相半ばする状況となっている。3月は全用途がプラスとなり、主力のコンベヤが前年同月比12・1%増と2ケタ増となったほか、歯付が同5・8%増、Vベルトその他が同2・6%増となり、全体では同9・0%増と3ヵ月ぶりにプラスに転じた。

 1~3月累計では、コンベヤが前年同期比2・3%増、歯付が同4・1%増と前年を上回った一方、Vベルト・その他が同2・4%減とマイナスとなったが、全体では同1・2%増とプラスとなった。

 出荷金額の累計も、Vベルト・その他を除きいずれも前年を上回り、全体では165億円で同0・7%増となった。

 ◆ゴムホースの生産数量と伸び率

 3月は、高圧用が前年同月比15・4%増と引き続き2ケタ増となったほか、主力の自動車用が同0・9%増、その他用が同8・6%増と全用途が前年を上回り、全体では同4・4%増と17ヵ月連続のプラスとなった。1~3月累計でも、高圧用が前年同期比25・5%増、自動車用が同0・8%増、その他用が同0・9%増と全用途でプラスとなり、全体では同4・0%増となった。

 出荷金額の累計は、その他用を除きいずれも前年実績を上回り、全体では352億円、同0・4%増となった。

 ◆工業用品の生産数量と伸び率

 工業用品全体では、昨年10月以降、6ヵ月連続でプラスが続いており、直近の3月は構成比の大きい品目のうち、防振ゴム(同0・3%増)は微増となる一方、パッキン類(同1・4%減)とスポンジ製品(同1・0%減)は前年実績を下回った。

 1~3月累計では、スポンジ製品が前年同期比0・7%減と前年を下回ったものの、防振ゴムが同2・9%増、ゴム板が同1・6%増、パッキン類が前年並みとなり、全体では同1・0%増となった。

 出荷金額の累計は主力品目が前年実績を上回り、全体では1844億円で同3・2%増となった。

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