ニュースの焦点 物流費対策が急務

2018年05月18日

ゴムタイムス社

 2018年に入り、価格改定を実施するゴム・樹脂企業が相次いだ。
 原油高でナフサ価格が高値安定していることや、梱包材などの副資材費の上昇も値上げの理由として挙げられている。
 昨年も同様の理由で値上げを実施する企業は多かったが、今年は以前には見られなかった「物流費の上昇」を理由に値上げする企業も目立つ。
 物流費上昇はメーカーだけでなく、商社も悩ませている。東部ゴム商組がまとめたベルト・ホース流通動態調査では、「外部運送業者に支払う物流費は売上高の何%になるか」という質問に対して、「3~4%未満」「4%以上」の2合計が20%となり、16年調査の10%から倍増する結果となった。
 また、取扱い商品によっては、さらなる輸送費負担を強いられるケースもあるようだ。例えば、大口径のホースや大型のベルト、厚物のゴムシートなど重量がある商品は、配送会社から輸送を拒否されるケースが増えているという。こうした商品を輸送する場合、割高なるチャーター便を活用するしか方法はなく、輸送費の負担が増加している。

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