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取材メモ タイヤで変わるレース展開

2018年05月18日

ゴムタイムス社


 横浜ゴムは、2016年からタイヤを供給している全日本スーパーフォーミュラ選手権で、現行のミディアムコンパウンドに加えて、ソフトコンパウンドタイヤを追加した2スペックタイヤを供給している。

 既に、2016年にはソフトタイヤの導入が決定し、第4戦の「もてぎ」に供給。
 翌2017年には、ミディアム、ソフト、ウエットの全ててのタイヤを刷新し、それぞれの性能向上を図った。「特に第4戦もてぎ、第5戦オートポリスの2大会に供給した新しいソフトタイヤは、前年以上にミディアムタイヤとの差別化を図り、高い評価を得た」(MST開発部長の秋山一郎氏)。

 一方で、「サーキット、走り方、コンディションによっては意外にソフトタイヤの走行距離が伸びる」ということから、さらにアグレッシブなタイヤの要望を受け、2018年はさらなるタイムアップ、走行を重ねることによるタイヤ性能の劣化であるデグラデーションと摩耗の促進、加えて全戦2スペックという供給内容が決まったという。

 2017年ソフトタイヤからの変更点はキャップコンパウンド(タイヤ表面部のゴムの性質)のみで、コンパウンドは2017年ソフトコンパウンドベースでグリップアップとデグラデーションの促進を目指した。
 さらにキャップコンパウンドを薄くすることで、剛性低下を補い、摩耗限界を早めつつ、軽量化を図った。

 開幕戦前に実施された鈴鹿、富士の2回の公式テストを経た感触としては、「サーキットや路面温度に左右されやすいが、ソフトタイヤはミディアムタイヤ比で1~2秒のタイムゲインがあると認識している。さらにデグラデーションも大きく、摩耗ではミディアムタイヤが1レースを走り切れるレベルを有しているのに対して、ソフトタイヤは使用条件によっては10数ラップ程度という事も考えられる」とのこと。

 「ミディアムタイヤは温めに3ラップ必要で、一度温まると冷めにくい特性だが、

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