搬送ベルト商社アンケート 売上は上昇基調を予想

2018年04月27日

ゴムタイムス社

ベルト商社特集

 コンベヤ・搬送ベルトは、資源開発、製鉄、発電といった重厚長大産業から、食品や物流、薬品にいたるまで、多種多様な分野の搬送システムを担っている。そのなかで、ベルト商社はユーザーのニーズや動向を的確につかみ取ることで、商品の発掘はもとより情報の効率的な流通にも寄与している。

 また、近年は新製品の企画・開発段階から主体的に関わるケースも多く、ベルト商社が求められる役割は一段と高いものとなっている。

 そこで弊紙では、搬送ベルト商社に景況感を尋ねるアンケートを実施した。

 まず、昨年7~12月の売上実績(対前年同期比)では、すべての商社が「上昇」と回答。また、1~6月の売上予想(同)は「上昇」と「やや上昇」が50%ずつという結果となった。

 ベルト製品の価格については、昨年7~12月の実績(同)は「やや上昇」と「横ばい」が50%ずつと回答。1~6月の予想(同)についても「やや上昇」と「横ばい」が50%という結果となっている。

 ゴムコンベヤでは、主原料である天然ゴムを始め、合成ゴムなど石油化学系原材料などの高騰を受け、ブリヂストンが昨年7月1日から国内向けの出荷価格を値上げしたのに続き、バンドー化学や三ツ星ベルトもゴムコンベヤや伝動ベルト製品を値上げした。

 一方、食品や物流向けの樹脂搬送ベルトに関しては、いまのところ値上げの話題は出ていない。ただ、ゴムと同様、樹脂でも原材料の価格高騰に加え、物流費、副資材費が値上がり基調にある。これら原材料や物流費の動向によっては、製品価格にも影響を与えそうだ。

 そして、18年年間のベルト製品の需要予想(対前年比)を尋ねると、「伸長する」と「横ばい」が50%という結果となった。

 最後に、18年年間のベルト製品の売上予想(対前年比)を尋ねたところ、すべての商社が

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