ニュースの焦点 ゴムシート値上げ相次ぐ

2018年04月16日

ゴムタイムス社

 ゴムシートの値上げが相次いでいる。十川ゴムが3月初めに6月1日から10ミリ超の厚物シートを対象に15~25%の価格改定を発表したのに続き、タイガースポリマーもこのほど5月出荷分より各種ゴムシート価格を10~30%値上げ、クレハエラストマーも6月1日受注分よりシート製品価格を10~20%アップで値上げすると発表。他社にも価格改定の動きがみられ、今後の製品価格が注視される。
 各メーカーが値上げに踏み切ったのは、合成ゴムやゴム薬品などの原材料を始め、梱包材など副資材費、物流費などの各種コストが上昇しているためだ。原材料価格は昨年から高値安定が継続、副資材費も上昇している。また、物流費の値上がりも各社を悩ませている。
 特に、原材料の使用量が多く、物流コストも大きい厚物のゴムシートについては、採算性がより一層厳しくなっている。
 「メーカーの自助努力だけでは価格維持が困難」との声が昨年あたりから

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