JSR 2018年度入社式を開催

2018年04月05日

ゴムタイムス社

 JSRは4月2日、2018年度入社式を開催し、本社採用の新入社員55人に小柴満信社長が訓話を行った。

 小柴社長は最初に、世界の政治・経済情勢について「今のところ実体経済は好調だが、リスクと機会が混じり合った一年になるだろう」と述べた。また、世界の変動に対応する取り組みとして、従来の石油化学系事業とファイン事業に加えて、第3の事業群としてライフサイエンス事業を立ち上げ、診断薬関連企業の買収、中国における診断薬関連の合弁会社の設立、欧米のバイオ医薬関連4社の買収、「JSR・慶應義塾大学 医学化学イノベーションセンター」という産学共同研究機関の立ち上げにより、最先端の医学・薬学のサイエンスから製薬市場までのバリューチェーンを構築したと説明した。さらに4月1日には、同社の合成樹脂事業の中核であるテクノポリマーがUMG ABS社と合併して、国内最大のABS樹脂の事業会社「テクノUMG」が誕生するなど事業内容が変化したと述べている。

 次に、2018年度は2020年代に向けた新しいJSRが始動する記念すべき一年となるという前提のもと、新入社員に期待することとしては、「多様な価値観」や「固定観念にとらわれない自由な発想」であると述べ、「デジタルネイティブ世代である皆さんの吸収力と適応性をぜひ当社の一員として発揮してほしい」と激励した。

 最後に、職場の安全は企業活動の大前提だとして、同社は安全に出社し、安全に退社して帰宅する「当たり前の幸せ」を確保するために、労働災害・設備事故撲滅の活動を全社で進めていると語った。今後どんな職場で働いたとしてもJSR、すなわちグローバルに活躍する「製造業」の社員であり、「そのプライドと責任を保ちつつ自分の身は自分で守るということを肝に銘じ、本日からずっと当社の社員として元気で活躍してくれることを祈念している」と呼びかけた。

 

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