ダイキン工業 フッ素ゴムなど値上げ

2011年02月15日

ゴムタイムス社

ダイキン工業㈱は、フッ素ゴムなど全てのフッ素化学製品について3月1日出荷分より、20~30%幅で販売価格の引き上げを実施すると発表した。
新興国の経済成長に伴う天然資源の価格高騰が続いており、自動車部品や半導体製造装置などに多く使用されているフッ素化学製品も主原料である蛍石(フッ 化カルシウム)、蛍石と硫酸を反応させて製造する無水フッ化水素酸などの価格が想定以上に高騰している。特に蛍石の世界一の産出国である中国では、蛍石の 市況価格が2010年当初に比べて1・5倍以上に上昇しており、今後も更なる上昇が見込まれている。
同社はフッ素化学製品の原料高騰に対し、生産性向上や固定費削減など、あらゆるコストダウンに取り組んできた。しかしながら、更なる上昇が続く原料価格 に対し、自社努力のみではコスト上昇分を吸収することは困難な状況となっており、販売価格改定を決めた。
対象製品は次の通り。
▽自動車や半導体製造装置などに使用されるフッ素樹脂やフッ素ゴム。
▽家電製品のコーティングなどに使用されるフッ素塗料。
▽半導体ウェハー製造工程中などに使用されるエッチング剤。
▽繊維処理などに使用される撥水撥油剤。
▽冷媒用などのフルオロカーボンガスなど。

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