合成ゴム特集 昭和電工 CRの採算是正を実施 付加価値向上を目指す

2018年04月13日

ゴムタイムス社

 昭和電工の基礎化学品事業部は同社が生産、販売するクロロプレンゴム(CR)「ショウプレン」の採算是正を図るべく需要家との交渉を進めている。

 「国内の一部お客様ではグローバル価格との乖離が大きく、付加価値を十分評価されていないお客さまに対して価格是正をお願いしている」(有機製品部エラストマーグループ 片山知樹グループリーダー)とし、世界で7%しかないキャパを安定的に事業として継続していくためには、「希望する付加価値を認めていただけない場合は、シェアが変わることも止むを得ない」と不退転の決意を見せている。

 CRの需要は引き続き旺盛で、川崎事業所(年産2万3000t)でのフル生産、フル販売が続いており、需給タイトがさらに加速している。

 「すべての引き合いに対応できず、供給が満足に追いつかない状況。他方、短期的に生産量の大幅な拡大が臨めない」ことから、同社はドライグレードからより付加価値が認められるラテックスグレードへ販売をシフトしており、収益の安定確保に努めている。

 また、需給タイトの中、川崎事業

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